ホームページのコツ

ハンドメイド作家にホームページは必要?Instagramだけじゃダメ?

2025年7月15日 
ハンドメイド作家がノートパソコンを開き、自身の作品と向き合いながらホームページの必要性を考えている様子

作品が完成して、ほっと一息つく瞬間。でもその直後、ふと頭をよぎりませんか?「この作品を、どうやってお客様に知ってもらおう?」って。

最近はInstagramで作品を発表して、DMで注文を受ける作家さんもすごく増えました。手軽だし、たくさんの人に見てもらえるチャンスもあって、本当に便利なツールだと思います。でも、活動を続けていくうちに、「Instagramだけだと、なんだか物足りないかも…」と感じる瞬間も出てくるんじゃないでしょうか。

この記事では、そんな風に感じているハンドメイド作家さんと一緒に、「ホームページって本当に必要なんだろうか?」という疑問を、色々な角度から考えてみたいと思います。特定のサービスをおすすめするのではなく、あなた自身の活動スタイルに合った方法を見つけるヒントを探していきましょう。

まずは確認。「Instagram」という強力な味方のこと

スマートフォンでInstagramのフィードをスクロールしている様子。美しいハンドメイド作品の写真が並んでいる。

ホームページの話をする前に、まずは今たくさんの作家さんが活用しているInstagramの魅力について、改めて整理してみましょう。多くの人が選ぶのには、やっぱりちゃんとした理由があるんですよね。

スマホひとつで始められる「手軽さ」

なんといっても、その手軽さが最大の魅力。スマホで写真を撮って、コメントを添えて投稿するだけ。特別な知識がなくても、すぐに自分の作品ギャラリーを開設できます。ハッシュタグを使えば、思いがけない人と繋がるチャンスも生まれます。

「好き」でつながるコミュニティ

Instagramは、同じ趣味や世界観を持つ人たちが集まる場所です。あなたの作品を「好き」だと思ってくれる人が自然と集まり、コメントや「いいね!」を通じて温かい交流が生まれることも少なくありません。ファンとの距離が近いのは、創作の大きなモチベーションになりますよね。

Instagramの主なメリット

  • □ 無料で気軽に始められる
  • □ 視覚的に作品の魅力をアピールしやすい
  • □ ハッシュタグで潜在的なファンに届く可能性がある
  • □ フォロワーとのコミュニケーションが取りやすい

 

リールやストーリーズで見せる「作る過程」

写真だけでなく、動画で制作風景を見せたり、ストーリーズのアンケート機能でフォロワーと交流したり。多様な機能を使って、作品が生まれる背景や作家の人柄を伝えられるのも、Instagramならではの面白さだと思います。

でも…こんな「もどかしさ」を感じていませんか?

悩んだ表情でスマートフォンを見つめるハンドメイド作家。情報の整理や顧客対応に困っている様子。

手軽で便利なInstagramですが、活動が本格的になるにつれて、少しずつ「これだけだと難しいかも…」と感じる場面が出てくるかもしれません。これって、結構"あるある"な悩みだと思うんです。

情報がどんどん「流れて」いってしまう

Instagramはタイムライン形式なので、大切な情報も過去の投稿も、どんどん下に流れていってしまいます。「あの作品、もう一度見たいんだけど…」「送料ってどこに書いてありましたっけ?」といった問い合わせに、その都度対応するのは意外と大変ですよね。情報を整理してストックしておくのが苦手なツールなんです。

プラットフォームのルールに左右される「不安定さ」

ある日突然、アルゴリズムが変わって投稿が見られにくくなったり、最悪の場合アカウントが凍結されてしまったり…。Instagramという他社のプラットフォーム上で活動している以上、こうしたリスクはゼロではありません。これまで築き上げてきたファンとの繋がりが、自分の努力とは関係ないところで揺らいでしまう可能性は、考えておくと少し怖いかもしれません。

ブランドの世界観を100%表現する難しさ

プロフィール画面のレイアウトはみんな同じ。使える色やフォントも決まっています。もちろん、写真のトーン&マナーを揃えることで世界観は作れますが、「もっと細部までこだわって、自分だけのブランド空間を作りたい!」という想いが強くなると、少し物足りなさを感じるかもしれません。

こんなお悩み、ありませんか?(チェックリスト)

□ DMでの注文管理が煩雑になってきた
□ 過去の作品や値段を探すのが大変
□ 「再販はありますか?」という同じ質問に何度も答えている
□ お客様からのレビューや感想をまとめて見せる場所がない
□ Instagram以外の検索(例: Google)でも見つけてほしい
□ いつかアカウントが使えなくなったら…と不安になることがある

もし、これらの項目にいくつか当てはまるなら、次のステップを考えてみる良いタイミングかもしれません。

 

ホームページは「自分だけの城」を持つ感覚

洗練されたデザインのハンドメイド作家のホームページ。ギャラリー、ブログ、ショップページが整然と並んでいる。

では、ホームページを持つと何が変わるのでしょうか。もしInstagramが「たくさんの人で賑わうショッピングモールに出したお洒落なブース」だとしたら、ホームページは「こだわりの詰まった自分だけの路面店」のようなもの。そこには、誰にも邪魔されない自由と、安心感があります。

① すべてを自分で決められる「自由」

デザイン、レイアウト、ページの構成、すべてを自分の思い通りに作れます。作品のカテゴリー分けはもちろん、「ブランドのコンセプト」「素材へのこだわり」「作家のプロフィール」といったページを作って、あなたの世界観を深く、じっくりと伝えることができます。

② 情報を整理して届けられる「信頼感」

作品一覧、価格、送料、注文方法、Q&Aなどをきちんと整理して掲載できます。お客様は知りたい情報をすぐに見つけられますし、作家側も問い合わせ対応の手間を減らせます。情報が整っているお店は、それだけでお客様に安心感と信頼感を与えます。

③ 誰にも奪われない「自分の資産」

ホームページのドメイン(〇〇.comのようなアドレス)は、あなただけのものです。SNSの流行り廃りやプラットフォームの都合に関わらず、そこはずっとあなたの「お店」として在り続けます。時間をかけて作り上げたコンテンツや集めたお客様の情報は、他ならぬあなた自身の、大切な資産になるんです。

Instagramとホームページ、賢い使い分けのヒント

スマートフォン(Instagram)とノートパソコン(ホームページ)が連携して機能しているイメージ図。

「じゃあ、Instagramはやめてホームページに一本化すべき?」というと、そういう訳でもありません。実は、この二つは対立するものではなく、一緒に使うことで最高のパフォーマンスを発揮するパートナーなんです。

役割分担のイメージ

  • ・Instagram:新規ファンとの「出会いの場」。新作のチラ見せ、制作風景、日常の投稿で親近感を持ってもらう役割。
  • ・ホームページ:ファンにじっくり作品を見てもらう「おもてなしの場」。購入、情報の確認、ブランドの世界観に浸ってもらう役割。

 

Instagramは「呼び込み役」

Instagramの投稿で「新作をホームページのショップに追加しました!詳細はプロフィールのリンクからどうぞ」と案内したり、ストーリーズでホームページの特集記事を紹介したり。Instagramの拡散力を利用して、お客様をあなたの「本店」であるホームページに誘導する流れを作ります。

ホームページは「情報の拠点」

お客様がホームページを訪れれば、そこには整理された情報が待っています。安心して買い物ができ、ブランドの想いも知ることができます。そして、ホームページに「メールマガジン登録」のような仕組みがあれば、Instagramがなくても直接お客様と繋がれる関係を築けます。

あなたの状況別・次の一歩の考え方

3人の異なるハンドメイド作家。趣味で楽しむ人、副業で頑張る人、プロとして活動する人、それぞれの表情。

結局のところ、「ホームページが必要かどうか」の答えは、あなたの活動スタイルや目標によって変わってきます。ここでは3つのタイプに分けて、次の一歩の考え方を提案します。

まずは「楽しく続けること」が一番!なあなたへ

「今はとにかく作るのが楽しい」「販売はたまにできればいいな」という段階なら、無理にホームページを作る必要はないかもしれません。Instagramや、登録が簡単なハンドメイドマーケットプレイスで、自分のペースで活動するのが一番です。管理の手間を増やして、作る時間がなくなってしまっては本末転倒ですからね。

副業として「収益を伸ばしたい」あなたへ

「だんだん注文が増えてきたし、もう少し本格的にやっていきたい」と考えているなら、ホームページの開設を検討する価値は十分にあります。最初は、ブログ機能付きの簡単なホームページや、1ページだけのシンプルなサイトから始めてみるのも良い方法です。販売手数料がかからない自分のショップを持てば、利益率のアップにも繋がります。

プロとして「ブランドを確立したい」あなたへ

「このブランドで生きていく!」「唯一無二の世界観を届けたい」という強い想いがあるなら、ホームページは不可欠な拠点になります。デザインや機能にこだわったウェブサイトは、あなたのブランドの「顔」そのものです。ブログでの発信や、お客様との深い関係づくりも、ホームページが軸にあることで、より戦略的に行えるようになります。

まとめ

ハンドメイド作家にとってのInstagramとホームページの関係について、色々な角度から考えてみました。「Instagramだけじゃダメ?」という問いの答えは、「ダメじゃない。でも、ホームページがあればもっと可能性が広がる」ということかもしれません。

  • Instagramは、手軽に始められる強力な集客・交流ツール。
  • ・活動が本格化すると、情報の散逸やプラットフォームへの依存といった課題も出てくる。
  • ホームページは、自由度と信頼性の高い「自分だけの城」であり、大切な資産になる。
  • ・両方を連携させることで、集客から販売、ファンとの関係構築までをスムーズに行える。
  • ・最終的にどちらを選ぶか、どう使うかは、あなたの目標や状況次第

 

焦って決める必要はまったくありません。今のあなたの活動を振り返り、「どんな風に作品を届けていきたいかな?」「5年後、どんな作家になっていたいかな?」と少し先の未来を想像してみるのが、一番の近道だと思います。あなたの素敵な作品が、一番輝ける方法が見つかることを願っています。

もしホームページを持ちたいとお考えなら

ここまでハンドメイド作家のオンラインでの活動拠点について詳しく解説してきました。記事を読んで「本格的に『自分のお店』を持ってみたい」と思われた方に、少しだけ私達のサービスをご紹介させてください。

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PAGEKitは、初心者の方でも安心してホームページが作れるよう機能をシンプルに、また、操作方法のお問い合わせにもすぐに答えられるようサポートをとても重視しています。
一人で悩みながら作るよりも、気軽に相談しながら作ってみませんか?

もちろん、この記事で紹介した考え方のように、まずはInstagramを続けることや、他のサービスを検討することも素晴らしい選択です。ぜひあなたの目的や予算に最も適した選択肢を見つけてくださいね。

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PAGEKit編集部
ホームページを最短15秒で作れる!PAGEKitは、誰でもかんたんにホームページを作成・管理できるサービスです。
私たちPAGEKit編集部は、ホームページをもっと便利に、もっと楽しく使っていただけるよう、日々TIPSや活用アイデアを発信しています。
 

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