サイト構成の基本:訪問者が迷わないページ設計のコツ

「よし、ホームページを作ろう!」と決めたはいいものの、いざ作り始めようとすると、多くの人が最初に手が止まってしまうポイントがあります。それが「サイト構成」です。
「どんなページが必要なんだろう?」「メニューには何を並べたらいいの?」と考えているうちに、なんだか難しく感じてしまって、気づけば数週間…。なんて経験、ありませんか?
もしかして、最初から完璧な「設計図」を作ろうとしていませんか?
それはまるで、家を建てるときに、いきなりコンセントの位置まで決まった詳細な設計図を描こうとするようなもの。まずは「どんな部屋が欲しいか」「家族がどう過ごすか」を考えるのが先ですよね。ホームページも同じなんです。難しく考えすぎず、まずは簡単なところから始めてみましょう。
まずはこれだけ!サイトの骨格となる「必須3ページ」

サイト構成で悩んでしまう一番の原因は、いきなり「全部」を考えようとすることです。まずは、あなたのビジネスの「骨格」となる、最低限これだけは必要だ、という3つの要素から考えてみましょう。
家で言えば、「玄関」「リビング」「トイレ」のような、ないと困る基本的な部分です。これさえあれば、とりあえず「家」として成り立ちますよね。
サイトの必須3要素
- ① 私たちは誰?(Who):会社概要、事業主のプロフィールなど
- ② 何をしているの?(What):事業内容、サービスや商品の紹介など
- ③ どうすればいい?(How):お問い合わせフォーム、店舗のアクセス情報など
この3つがあれば、訪問者は「誰が、何をしていて、どう連絡すればいいのか」という最低限の情報を得ることができます。まずはこの3ページを用意することを目標にしてみましょう。これだけで、ぐっとハードルが下がりませんか?
次に考えたい、訪問者の「もっと知りたい」に応えるページ

さて、骨格となる3ページが決まったら、次はその家を「もっと住みやすく、魅力的な場所」にしていく段階です。必須の3ページだけでは、訪問者の「この会社、本当に信頼できるのかな?」「どんな人がやっているんだろう?」といった疑問や不安は解消されません。
ここで大事なのが、「もし自分がお客さんだったら?」という視点で考えてみることです。
あなたのサービスを利用する前に、お客さんはどんなことを知りたいと思うでしょうか?いくつか目的別に考えてみましょう。
信頼性を伝えたいなら
初めてサイトを訪れた人が一番知りたいのは「この会社は信頼できるのか?」ということです。その判断材料となるページを用意しましょう。
- 施工事例・実績紹介:これまでにどんな仕事をしてきたかを見せる、何よりの証明になります。
- お客様の声:第三者の評価は、安心感に繋がります。
親近感や人柄を伝えたいなら
特に個人事業主や小さな会社の場合、「どんな人がやっているのか」はとても重要です。顔が見えることで、ぐっと親近感が湧きます。
- 代表あいさつ・スタッフ紹介:写真付きで紹介すると、人柄が伝わりやすくなります。
- 私たちの想い・コンセプト:事業にかける情熱やこだわりを伝えるページです。
具体的な検討材料を提供したいなら
サービスに興味を持った人が次に知りたいのは、具体的な条件です。事前に情報を提供することで、お問い合わせへのハードルも下がります。
- 料金プラン:明確な料金体系は、誠実さの表れでもあります。
- よくある質問(Q&A):お客さんが抱きがちな疑問に先回りして答えておきましょう。
【業種別】ページ構成の例
- 工務店なら:会社概要、事業内容、施工事例、お客様の声、家づくりの流れ、お問い合わせ
- 飲食店なら:コンセプト、メニュー、店舗情報(アクセス)、お知らせ、ご予約
- 士業(税理士など)なら:事務所概要、業務案内、料金体系、代表プロフィール、お客様の声、お問い合わせ
バラバラな情報を整理整頓!メニュー(ナビゲーション)の作り方

さて、必要なページがいくつか洗い出せたら、今度はそれらを分かりやすく整理整頓する作業に入ります。家の中にたくさんの物があっても、きちんと収納場所が決まっていれば、どこに何があるかすぐ分かりますよね。ホームページの「メニュー(ナビゲーション)」は、まさにその「収納場所の案内」の役割を果たします。
ここでのコツは、関連するページをグループにまとめることです。
例えば、「代表あいさつ」「スタッフ紹介」「会社概要」は「会社案内」というグループにまとめられますよね。「施工事例」と「お客様の声」は「実績紹介」というグループにできるかもしれません。
こうしてグループ分けした見出しを、サイト上部に常に表示される「グローバルナビゲーション」に配置します。訪問者が一目見てサイトの全体像を把握できるよう、項目は5〜7個程度に絞るのがおすすめです。
メニューに載せきれないページはどうする?
「プライバシーポリシー」や「サイトマップ」など、重要だけれど常にメニューに表示しておく必要のないページもあります。そういったページは、サイトの一番下にある「フッター」と呼ばれるスペースにリンクを置くのが一般的です。
設計図ができたら、いよいよホームページ作りへ
ここまで、お疲れ様でした!必須のページを決め、訪問者の知りたいことを考え、それらを整理するところまでくれば、あなたのホームページの「設計図」はもうほとんど完成したようなものです。
「でも、この設計図を元に、どうやって形にしていけばいいの…?」
「作っている途中で『やっぱりこのページも追加したい!』って思ったらどうしよう…」
そんな風に感じた方もいるかもしれませんね。
実は、最近のホームページ作成サービスは、こうした悩みを解決できるように作られています。例えば、弊社のホームページ作成サービス「PAGEKit」もその一つです。
PAGEKitでは、工務店やカフェ、士業といった様々な業種向けのテンプレート(デザインのひな形)をご用意しています。テンプレートを選ぶと、その業種で一般的によく使われるページ構成が、あらかじめ用意された状態からスタートできるんです。
もちろん、後からページを追加したり、削除したり、メニューの順番を入れ替えたりするのも自由自在。まるでSNSの投稿を作るような、あるいはスマホアプリを操作するような直感的な操作で、ページの編集ができます。だから、最初に完璧な設計図がなくても、作りながら調整していくことができるんです。
構成案を考えるヒントに
もしサイト構成にまだ迷っているなら、色々なテンプレートを眺めてみるだけでも、すごく参考になると思います。「あ、うちの業種だと、こういうページも必要なのか」といった新しい発見があるはずです。
PAGEKitは無料で30日間すべての機能をお試しいただけます。まずは色々なテンプレートを触ってみて、あなたのビジネスにぴったりのページ構成を見つけるヒントにしてみてください。
もし操作方法だけでなく、「うちのビジネスだと、どんなページ構成がいいかな?」といったご相談があれば、サポートのメールでお気軽にご連絡ください。お客様に寄り添った丁寧なサポートを心がけていますので、一緒に考えさせていただきます。