ホームページのコツ

美容室にホームページって本当に必要?お客さんは見るの?

2025年7月8日 
おしゃれな内装の美容室。椅子や鏡が並び、落ち着いた雰囲気でホームページの重要性を考えている美容師のイメージ。

この前、いつもお世話になっている美容師さんとお話ししていた時のこと。「最近、集客って予約サイトとインスタだけでいいのかなって思うんですよね。ホームページって作っても、本当にお客さん見てるんですかね?」と、ふと漏らしていたんです。

これ、すごく正直な疑問だと思いませんか? 毎日忙しくサロンワークをこなしながら、集客やお店の運営のことまで考えるのって本当に大変ですよね。特に、ホットペッパービューティーのような強力な予約サイトや、スタイル写真を手軽に発信できるInstagramがあると、「わざわざコストをかけてホームページまで必要なんだろうか?」と感じるのは、とても自然なことだと思います。

今回は、そんな美容室オーナーさんの素朴な疑問、「ホームページって本当に必要なの?」というテーマについて、一緒に考えていきたいと思います。

 

「ホームページはいらない」派の意見、正直なところ

カフェで女性がスマートフォンを操作している様子。美容室を予約サイトやSNSで探しているシーンを表現。

まず、ホームページに懐疑的な方の意見にも一理あるんですよね。無理に「絶対に必要です!」なんて言うつもりはありません。なぜなら、今はホームページがなくてもお客さんと繋がれるツールがたくさんあるからです。

予約サイトだけで十分?

国内最大級の予約サイトを使えば、多くの人の目に触れる機会があります。クーポンやポイントを目当てに利用するお客さんも多いですし、予約から決済までサイト内で完結するのは、お店側にとってもお客さん側にとっても便利ですよね。エリアやメニューで検索されるので、新規のお客さんに見つけてもらいやすいのも大きな強みです。

 

Instagramがあれば大丈夫?

ヘアスタイルやお店の雰囲気を伝えるなら、Instagramは最高のツールです。写真や動画でビジュアルに訴えかけることができますし、ハッシュタグ検索から新しいお客さんが見つけてくれることもあります。DMで直接予約を受け付けているサロンも多いですよね。無料で始められて、手軽に更新できるのも魅力です。

知っておきたいこと
予約サイトやSNSはとても強力なツールですが、プラットフォームのルール変更(例えば、手数料の変更や表示順位のアルゴリズム変更など)に影響を受けやすいという側面もあります。自分たちでコントロールできない場所に、集客のすべてを依存するリスクも少しだけ頭の片隅に置いておくといいかもしれません。

 

ホームページ制作・維持のコストが気になる

そして何より、ホームページにはお金がかかるというイメージがあります。制作会社に頼むと数十万円かかることもありますし、自分で作るにしてもサーバー代やドメイン代などの維持費がかかります。「そのコストをかけるなら、もっといい薬剤を仕入れたり、スタッフに還元したりしたい」と考えるのも、もっともな話だと思います。

 

じゃあ、お客さんは「いつ」「なぜ」美容室のホームページを見るの?

女性が自宅のリビングでノートパソコンを使い、美容室の公式ホームページをじっくりと見ている。

では、予約サイトやSNSがこれだけ便利な中で、お客さんは一体どんな瞬間に、わざわざ美容室のホームページを検索して見にくるのでしょうか。実は、ここが一番のポイントなんです。

お客さんがホームページを見るのは、「このお店、ちょっと気になるな」と興味を持った後、「ここに決めても大丈夫かな?」と最終的に判断する段階が多いんです。

 

初めてのお店を「じっくり」吟味したい時

予約サイトやインスタで見つけて「良さそうだな」と思っても、初めて行くお店は少し不安なもの。「失敗したくない」という気持ちから、もっと詳しい情報を求めてお店の名前で検索する人は少なくありません。その時に、しっかりしたホームページがあると、お客さんは安心してお店を吟味できます。

 

予約サイトにはない「こだわり」や「コンセプト」を知りたい時

「このサロンはどんな想いでやっているんだろう?」「どんなお客さんを大切にしているのかな?」そういった、お店の「魂」ともいえる部分は、フォーマットが決まっている予約サイトではなかなか伝わりにくいもの。ホームページは、あなたのお店のこだわりや世界観を自由に表現できる場所なんです。

 

メニューや料金、アクセスを「正確に」確認したい時

「このメニュー、本当にこの値段かな?」「駅から歩いて何分くらいだろう?」といった正確な情報を求めて公式サイトを訪れる人もいます。情報が整理されたホームページは、お客さんにとって「公式の情報源」として信頼されます。

 

スタッフの「人柄」や「想い」に触れたい時

髪を切ってもらう時間は、数時間にも及びます。だからこそ、「どんな人が担当してくれるんだろう?」というのは、お客さんにとって大きな関心事。スタイリストさんの詳しいプロフィールやブログ、得意なスタイルなど、人柄が伝わる情報があると、お客さんは親近感を覚え、安心して予約しやすくなります。

 

ホームページがある美容室とない美容室、お客さんからはどう見える?

緑の植物が置かれた美容室のおしゃれなエントランス。お店の顔としてのホームページの役割を象徴している。

もしあなたが新しいレストランを探していて、気になるお店が2つあったとします。A店は予約サイトにしか情報がない。B店は予約サイトの情報に加えて、シェフのこだわりやお店の歴史がわかる素敵なホームページがある。どちらのお店に、より「行ってみたい」「信頼できそう」と感じるでしょうか?

 

ホームページがある=「ちゃんとしたお店」という安心感

これは理屈ではなく、感覚的なものかもしれません。独自のドメイン(〇〇.comなど)を持ち、しっかりと作り込まれたホームページが存在することは、それだけで「地に足のついた、信頼できるお店」という印象を与えます。これは、お客さんが初めてのお店を選ぶ際の、見えない後押しになるんです。

 

独自の空間で伝わる「世界観」

ホームページは、あなたのお店だけのオンライン空間です。他のサロン広告に邪魔されることなく、写真の配置、色使い、文章のトーンなど、すべてをコントロールして、あなたのお店が持つ独特の「空気感」や「ブランドイメージ」を伝えることができます。これにより、価格競争ではなく、「このお店の雰囲気が好き」という理由で選んでくれるファンが育ちやすくなります。

ホームページは「オンライン上の本店」

SNSや予約サイトが、人通りの多いショッピングモールにある「出張店舗」だとすれば、ホームページはあなたのお店の「本店」です。モールであなたのお店を知ったお客さんが、本店のこだわりや丁寧な接客に触れてファンになってくれる。そんなイメージを持つと、それぞれの役割が分かりやすいかもしれません。

 

情報がまとまっている「利便性」

お客さんにとって必要な情報(メニュー、料金、アクセス、スタッフ紹介、お知らせなど)が1ヶ所にまとまっているのは、実はとても親切です。インスタの過去の投稿を遡ったり、予約サイトの細かい文字を読んだりする手間を省いてあげられます。この「ちょっとした親切」が、顧客満足度につながります。

 

ホームページを持つなら、どんな情報を載せると効果的?

ホームページのコンテンツ要素が並んだイラスト。料金表、スタッフ紹介、マップなどのアイコンが描かれている。

「なるほど、ホームページの役割は分かってきた。じゃあ、もし作るなら何を載せればいいの?」と思いますよね。ここでも大切なのは、「お客さんが何を見たいか?」という視点です。

 

絶対に外せない基本情報リスト

まず、これがないと始まらない、という基本的な情報です。お客さんが迷わないように、分かりやすく掲載しましょう。

  • お店のコンセプト・こだわり
  • メニューと料金(税込価格が親切です)
  • 店舗情報(住所、地図、電話番号、営業時間、定休日)
  • スタイリスト紹介(写真、得意なスタイル、一言メッセージなど)
  • ヘアカタログ・スタイル写真

 

あなたの「らしさ」を伝えるコンテンツ

他のお店との違いを見せ、ファンになってもらうための情報です。ここはぜひ、あなた自身の言葉で伝えてみてください。

  • お店のこだわり: 例えば、「オーガニック薬剤へのこだわり」「再現性の高いカット技術の秘密」「シャンプー台がフルフラットで首が疲れない理由」など、お客さんが「へぇ!」と思うような具体的な情報を。
  • お客様の声: 実際に来店されたお客さんの感想は、何よりの信頼の証になります。
  • ブログ: 髪のお手入れ方法や新メニューの紹介、お店の日常など、人柄が伝わる情報発信の場として活用できます。

 

あると便利な機能

お客さんの利便性を高める機能も検討してみると良いでしょう。

  • オンライン予約フォーム: 24時間いつでも予約を受け付けられる機能は、お客さんにとってもお店にとっても便利です。予約サイトと連携できるものもあります。
  • お知らせ・ニュース欄: キャンペーン情報やスタイリストの休日などを手軽に発信できます。
 

あなたの状況別・実践的なアプローチ

美容師がバックヤードでノートパソコンを開き、自身の店のホームページ更新やブログ執筆に取り組んでいる。

ここまで読んで、「うちの店の場合はどうだろう?」と考え始めている方もいるかもしれません。お店の状況によって、ホームページとの付き合い方も変わってきます。

 

これから開業する・開業したばかりの方へ

まずは、お店の「名刺代わり」になるシンプルなホームページから始めるのがおすすめです。基本情報(メニュー、料金、アクセス、コンセプト)がしっかり載っているだけでも、信頼性が格段に上がります。最近は、月額数千円程度で自分で簡単に作れるサービスもたくさんあります。最初から完璧を目指さず、まずは「存在させる」ことを目標にしてみましょう。

 

すでに予約サイトやSNSで集客できている方へ

今の集客方法を続けながら、ホームページを「ファン作り」の拠点として活用してみてはどうでしょうか。予約サイトやSNSで興味を持ってくれたお客さんがホームページを訪れた時に、より深くお店の魅力を伝えられるようなコンテンツ(こだわりの詳細、スタッフブログなど)を充実させていくのが効果的です。既存のお客さんにも「ホームページ見てね」と伝えることで、お店への愛着を深めてもらうきっかけになります。

 

もっとお店のブランド価値を高めたい方へ

ホームページを情報発信の中心に据え、ブランディングを強化していく段階です。デザインにこだわってお店の世界観を徹底的に表現したり、専門的な内容のブログを定期的に更新して「髪のプロフェッショナル」としての信頼を築いたり。将来的には、予約サイトへの依存度を下げ、自社ホームページからの予約だけで経営が成り立つ状態を目指すことも夢ではありません。

 

まとめ

美容室にとってのホームページの必要性について、色々な角度から考えてみました。結論として、ホームページは単に「あった方がいい」というものではなく、他の集客ツールとは違う、とても大切な役割を持っていることが分かります。

  • 予約サイトやSNSは「見つけてもらう」ためのツール。
  • ホームページは、興味を持ってくれたお客さんに「選んでもらう」「ファンになってもらう」ためのツール。
  • ホームページがあることで、お店の「信頼性」と「ブランド価値」が高まる。
  • 載せるべきは基本情報に加え、あなたのお店の「こだわり」や「人柄」が伝わるコンテンツ。
  • お店の状況に合わせて、無理のない範囲から始めるのがおすすめです。

予約サイトやSNSが華やかな交差点だとしたら、ホームページはあなただけの、想いの詰まったお店そのものです。すぐに大きな効果は出ないかもしれませんが、コツコツと育てていくことで、きっとあなたのお店の強力な味方になってくれるはずです。

 

最後に私たちのことを少しだけ

ここまで美容室のホームページの役割について詳しく解説してきました。記事を読んで「実際に取り組んでみたい」と思われた方に、少しだけ私たちのサービスを紹介させてください。

気軽にホームページが作成できる「PAGEKit(ページキット)」

「まずはホームページを立ち上げてみたい」「できるだけシンプルで分かりやすい料金体系がいい」と考えているなら、私たちが提供しているPAGEKitもご検討いただけると嬉しいです。
PAGEKitは、初心者の方でも安心してホームページが作れるよう機能をシンプルに、また、操作方法のお問い合わせにもすぐに答えられるようサポートをとても重視しています。
一人で悩みながら作るよりも、気軽に相談しながら作ってみませんか?

もちろん、この記事で紹介したように、ホームページ作成には様々な方法やサービスがあり、それぞれに優れた特徴があります。ぜひあなたの目的や予算に最も適した選択肢を見つけてくださいね。

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PAGEKit編集部
ホームページを最短15秒で作れる!PAGEKitは、誰でもかんたんにホームページを作成・管理できるサービスです。
私たちPAGEKit編集部は、ホームページをもっと便利に、もっと楽しく使っていただけるよう、日々TIPSや活用アイデアを発信しています。
 

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