レスポンシブデザインとは?初心者向けに基礎から解説します

パソコンとスマートフォンで同じウェブサイトが最適化されて表示されているレスポンシブデザインのイメージ

スマホでお店の場所を調べようとしたら、サイトの文字が米粒みたいに小さくて、指で「ぐいーっ」と拡大しないと読めない…。
やっと拡大したと思ったら、今度は文章を読むたびに画面を左右に何度もスライドさせないといけない…。

こんな経験、一度はありませんか?

せっかく興味を持ってサイトを見にきてくれたお客様が、こんな風に感じてしまったら、もしかしたら「もういいや…」と見るのをやめてしまうかもしれません。これって、すごくもったいないことですよね。

実はこれ、ホームページが「スマホ対応」しているかどうか、というお話なんです。そして、この問題をスマートに解決してくれるのが、今回テーマの「レスポンシブデザイン」という考え方なんですよ。

そもそも、なんで「見づらいサイト」が存在するの?

少し前まで、ホームページはパソコンの大きな画面で見ることが当たり前でした。なので、サイトもパソコンの画面に合わせて作られていたんですね。

ところが、今ではスマホでインターネットを見るのがすっかり主流になりました。パソコン用に作られたサイトを、そのまま小さなスマホの画面に表示しようとすると…そう、あの「文字が小さい!」「横にスクロールしないと見えない!」という、見づらい状態になってしまうんです。

お客様がサイトを見て「使いづらいな」と感じる時間は、ほんの数秒と言われています。その一瞬で、あなたのビジネスのチャンスが失われてしまう可能性があるのです。

この問題を解決するために登場したのが「レスポンシブデザイン」というわけです。

解決の鍵「レスポンシブデザイン」って、一体なに?

レスポンシブデザインをすごく簡単に言うと、「見る人の画面サイズに合わせて、ホームページのデザインやレイアウトが自動で変身してくれる仕組み」のことです。

例えば、こんな感じです。

  • パソコンで見た時:横に広い画面を活かして、写真と文章を横並びに表示する。
  • スマホで見た時:縦に長い画面に合わせて、写真の下に文章が来るように、自動で縦並びに変身する。

これなら、スマホでも指で拡大したり、横にスライドしたりしなくても、スラスラと快適に読むことができますよね。

大事なのは、パソコン用とスマホ用に別々のページを作っているわけではない、という点です。1つのファイルが、見る環境をかしこく判断して、最適な見せ方に変化してくれているのです。

なぜ今、レスポンシブデザインが「必須」なの?

「なるほど、便利そうなのはわかったけど、うちみたいな小さなお店でも本当に必要なの?」と思うかもしれません。答えは、間違いなく「必要」です。その理由は、大きく分けて3つあります。

理由1:お客様をがっかりさせないため

これが一番の理由です。今や、お店や会社を探すとき、ほとんどの人がまずスマホで検索します。その時にあなたのサイトが見づらかったら、お客様はすぐに他の見やすいサイトに移ってしまうでしょう。せっかくのビジネスチャンスを逃さないためにも、スマホでの見やすさは絶対条件なんです。

理由2:Googleの検索結果で有利になるため

実は、Googleなどの検索エンジンは「スマホで見やすいサイト」を高く評価する傾向にあります。Googleは「モバイルファーストインデックス」という考え方を採用していて、これは簡単に言うと「スマホ版のサイトを基準に、検索順位を決めますよ」ということです。つまり、レスポンシブデザインに対応していることは、検索結果で少しでも上を目指すための基本的な対策になるのです。

理由3:ホームページの管理がラクになるため

もしパソコン用とスマホ用のサイトを別々に作っていたら、どうなるでしょう?
例えば、営業時間を変更したいとき、両方のサイトを修正する必要があります。これは手間もかかるし、片方を直し忘れる、なんてミスも起こりがちです。
レスポンシブデザインなら、元のデータは一つだけ。一箇所を直せば、パソコンでもスマホでも正しく表示されるので、更新の手間がぐっと減って、管理がとても楽になります。

じゃあ、どうやってレスポンシブ対応のサイトを作るの?

ホームページの作成方法について考える女性。パソコンの前で選択肢を検討している様子。

ここまで読んで、「レスポンシブデザインの重要性はわかった!でも、どうすればそんなサイトが作れるの?」という疑問が湧いてきますよね。方法はいくつかあります。

1.自分でプログラミングする
HTMLやCSSといった専門知識を学んで、自分でコードを書いて作る方法です。自由度は高いですが、初心者の方がゼロから学ぶには、かなりの時間と努力が必要です。

2.制作会社に依頼する
プロに頼むので、クオリティの高いサイトができます。ただ、当然ですが制作費用がかかります。数十万円以上になることも珍しくありません。

3.レスポンシブ対応済みの作成サービスを使う
そして、今最も一般的になっているのがこの方法です。最初からレスポンシブデザインに対応しているホームページ作成サービスを利用します。専門知識がなくても、直感的な操作でページを作っていくだけで、自動的にスマホ対応のサイトが完成します。

迷ったら、対応済みのサービスを使うのがおすすめです

実は、私たちのホームページ作成サービス「PAGEKit」も、この3番目のタイプです。

お客様にしていただくのは、伝えたい内容(文章や写真)を用意して、まるでSNSの投稿を作るような感覚でパーツを配置していくだけ。特別な設定をしなくても、出来上がったページはパソコン、タブレット、スマホ、それぞれの画面サイズに最適化されたレイアウトで表示されます。

難しい技術のことは気にせずに、「何を伝えるか」という本来の目的に集中できるのが、こうしたサービスを使う一番のメリットかもしれませんね。もし操作でわからないことがあっても、丁寧なメールサポートでいつでもご質問いただけます。

ひと昔前は特別な技術だったレスポンシブデザインも、今ではホームページの「標準装備」になりました。難しく考えすぎず、便利なサービスを上手に活用して、より多くのお客様にあなたのビジネスの魅力を伝えてみてはいかがでしょうか。