自社サイトを持つべき理由:SNSだけでは不十分な3つの理由

自社サイトとSNSの役割を比較検討するビジネスパーソン

ビジネスで情報発信をしようと考えたとき、「今はSNSの時代だから、ホームページはもういらないかな?」と感じる方は少なくないかもしれません。確かに、InstagramやX(旧Twitter)は手軽に始められて、多くの人に情報を届けられる強力なツールですよね。

でも、本当にSNSだけで十分なのでしょうか。実は、SNSと自社サイトは「どちらが良いか」という対立関係ではなく、それぞれに全く異なる役割があります。大切なのは、両方の特性を理解して、うまく連携させることなんです。

そこで今回は、「資産性」「信頼性」「自由度」という3つの観点から、SNSと自社サイトを客観的に比較・分析してみたいと思います。この比較を通して、あなたのビジネスにとって自社サイトがなぜ重要なのか、きっと見えてくるはずです。

【比較表】SNSと自社サイト、何が違う?3つの観点で徹底分析

SNSと自社サイトの特性を比較する天秤のイラスト

まずは、全体像を掴むために、SNSと自社サイトの違いを一覧で見てみましょう。細かい説明は後ほどしますが、この表を見るだけでも、それぞれの得意なことが違うのが分かると思います。

観点SNS(Instagram, Xなど)自社サイト(ホームページ)
資産性低(情報は流動的で蓄積しにくい)高(コンテンツが資産として蓄積される)
信頼性中(手軽だが公的な印象は薄い)高(事業の「顔」として信用を高める)
自由度低(プラットフォームの規約・仕様に依存)高(デザイン・機能・表現が自由)

どうでしょうか。SNSが「今、この瞬間」を伝えるのが得意な短期的なツールであるのに対し、自社サイトは時間をかけて価値を育てる長期的な拠点、というイメージが湧いてきませんか?
では、それぞれの観点をもう少し詳しく見ていきましょう。

観点1:情報の「資産性」- あなたの発信は消えていませんか?

積み重なる情報資産としての自社サイトと流れていく情報としてのSNSの対比

まず最も大きな違いが、この「資産性」です。

SNSでの発信は、いわば「フロー情報」。投稿した瞬間は多くの人の目に触れますが、タイムラインの波にのってすぐに過去へと流れていってしまいます。1年前に投稿した渾身の内容を、後から見つけてもらうのはかなり難しいですよね。

一方で、自社サイトに投稿したブログ記事やサービス紹介ページは「ストック情報」となります。これらは時間が経っても価値が消えず、むしろインターネット上に残り続けることで、あなたのビジネスの「資産」として蓄積されていきます。例えば、特定のキーワードで検索した人が、あなたの1年前に書いたブログ記事を見つけて、お客様になってくれる、といったことが起こり得るのです。

忘れてはならないリスク
SNSはあくまで「他人の土地」を借りて商売しているようなもの。運営会社の規約変更やアルゴリズムの変動、最悪の場合はアカウント凍結といったリスクが常に伴います。自社サイトという「自分の土地」を持つことは、こうした外的要因に左右されない安定した事業基盤を築くことにつながります。

観点2:「信頼性」- "ちゃんとしてる感"はどこから来る?

信頼性の象徴である独自ドメインのホームページと手軽なSNSアカウントの比較

お客様があなたの商品やサービスを購入しようか迷っているとき、何を決め手にするでしょうか。特に、ある程度の金額を支払う場合、多くの人は「この会社(お店)は本当に信頼できるだろうか?」と考えます。

SNSのアカウントも人柄を伝える上で有効ですが、誰でも簡単に作れるため、それだけでは「公的な証明」としては少し弱いのが正直なところです。

その点、独自のドメイン(例: `○○.com`)を持ち、事業内容や所在地、プライバシーポリシーなどがきちんと記載された自社サイトは、それだけで「しっかり事業を運営している」という無言のメッセージになります。これはお客様に安心感を与え、ビジネスの信頼性を格段に高めてくれるんです。

言ってみれば、自社サイトはインターネット上の「本店」。SNSがおしゃれな「移動販売車」だとしたら、いざという時に帰る場所、お客様が安心して訪ねられる場所が本店なのです。

観点3:「自由度」- 本当に伝えたいことを、伝えたい形で

SNSは決められたフォーマットの中で表現する必要があります。文字数制限があったり、画像のサイズが決まっていたり、使える機能もプラットフォーム次第です。

もちろん、その制約の中で工夫する楽しさもありますが、あなたのビジネスの魅力や世界観を深く、そして思い通りに伝えたいとき、もどかしさを感じたことはありませんか?

自社サイトの最大の魅力の一つは、この「自由度」の高さです。

  • デザインや色、レイアウトを自由に決めて、ブランドイメージを表現できる。
  • お客様の声や導入事例、スタッフ紹介など、信頼性を高めるコンテンツを好きなだけ掲載できる。
  • お問い合わせフォームや予約システムなど、ビジネスに必要な機能を柔軟に追加できる。

伝えたい情報を、伝えたい順番で、伝えたいデザインで見せられる。この完全なコントロール権を持っているのが自社サイトです。商品の背景にあるストーリーを長文で語ったり、サービスの魅力を動画で詳しく解説したりと、表現の幅は無限に広がります。

とはいえ、サイト作成は「難しくて大変」?

ホームページ作成の難しさに悩む個人事業主

ここまで読んで、「自社サイトの重要性はよく分かった。でも、やっぱり作るのが大変そう…」と感じている方もいるかもしれませんね。専門知識や多額の費用、更新の手間などを考えると、二の足を踏んでしまう気持ちはよく分かります。

ですが、そのイメージは少し古いかもしれません。最近は、驚くほど簡単に、そして手頃な価格でホームページを持てるサービスが増えているんです。

例えば、私たちが提供しているホームページ作成サービス『PAGEKit』も、まさにそういった課題を解決するためにあります。専門知識がなくても、まるでSNSの投稿を作るような感覚で、見たまま直感的にページを編集できます。

PAGEKitならこんなことも

「サイトに載せる文章を考えるのが苦手…」という方のために、AIが文章作成を手伝ってくれる機能も搭載しています。また、特に物販をされている方には嬉しいかもしれませんが、商品販売時の決済手数料は一切かかりません。もし操作で分からないことがあっても、私たちのチームがメールで丁寧にお手伝いしますのでご安心ください。

もし「どんなものか一度試してみたい」と思われたら、30日間すべての機能を無料で体験できます。自社サイトを持つという選択肢が、思ったよりずっと身近に感じられるかもしれませんよ。

まとめ:SNSと自社サイト、最強の組み合わせでビジネスを加速させよう

SNSと自社サイトは、どちらか一方を選ぶものではありません。それぞれの強みを活かして連携させることが、現代のビジネスでは最も効果的です。

SNSで多くの人にあなたを知ってもらい(認知・集客)、興味を持ってくれた人を自社サイトに案内して、そこでじっくりとあなたの魅力や信頼性を伝える(理解・成約)。

この流れを作ることができれば、あなたのビジネスはきっと大きく飛躍するはずです。まずはあなたのビジネスにとって、どんな「本店」があったらお客様に喜んでもらえるか、想像してみることから始めてみてはいかがでしょうか。